土に埋めたPLA(ポリ乳酸)不織布って、どれくらいで分解されるのか?いま壮大な実験がスタートした!
不織布のアサクラが、不織布関係の実験や検証、おすすめ商品、新商品、スタッフの日常などを定期的にご紹介するブログです

 

アサクラでは環境素材としてPLA(ポリ乳酸)不織布を積極的に使用しています。主にスポーツイベント等で、環境に配慮した手提げ袋として好評を得ています。

 

そんなPLAですが、土に埋めるとバクテリアなどの微生物によって分解されて土に還ると言われてますが、実際にどれくらいの期間で土に還るのでしょうか?

 

ネット等で色々調べてみましたが、まだ検証途中だったりとかで、結局よく分からなかったです・・・(実際分解するまで数年掛かるみたいです!)

 

こうなったら仕方がないので、自分たちで実際に実験してみる事にしました!

 

 

こうしてアサクラ史上最大!数年がかりの壮大な実験がスタートした・・・

 

PLAだけでは面白くないので、色々と一緒に 埋めてみる事にしました。
60mm×60mm角にカットして、昆虫用の飼育ケースに埋めます。

 


PLA(ポリ乳酸)不織布 70g/㎡ 右
紙(レーザープリンタ用) 67g/㎡ 左

 


キュプラ長繊維不織布(コットンリンター100%) 40g/㎡ 右
コットン生地 270g/㎡ 左

 


ナイロンスパンボンド不織布 20g/㎡ 右
ポリプロピレンスパンボンド不織布 20g/㎡ 左

 

計6種類です。
土は園芸用を使用しました。(バクテリアに何となく良さそうなので)

 

 

では早速シートを埋めていきましょう!

シートをケースの側面に貼り付けて土に埋めてきます。

無事に埋まりました (^_^)/

バクテリアが元気に育つように水もあげます!

こちらは、早くも分解が始まっているのではないかと錯覚する程、土になじんでます(*'▽')

 

こんな感じで、計6種類完成です。

 


PLA(ポリ乳酸)生分解性不織布
今回の主役、生分解性不織布です。トウモロコシ等のデンプン・糖質の天然高分子を原料にして合成された繊維です。

 


紙(レーザープリンタ用)
オフィス使われている普通のレーザープリンタ用の紙。

 


キュプラ長繊維不織布
原料は、コットンリンター100%で、繊維同士の自己接着力を利用したノーバインダー製法の連続長繊維不織布です。一番早く土に還りそうな気がする・・優勝候補の一角。

 


コットン生地
主に手提げ袋などで使われている生地です。天然繊維なので、こちらも早く分解しそう。生地が厚いのが気になりますが、やってくれそうな期待感はあります。

 


ナイロンスパンボンド不織布
世界で唯一のレア物です。吸水性のある合成繊維で、とてもソフトな風合いが売りの不織布ですが、あくまでも合成繊維なので・・・

 


ポリプロピレンスパンボンド不織布
もっと一般的な不織布です、世界中に溢れてます。こちらは吸水性は無く、もっとも期待が持てない存在となってます(-_-;)

 

長期戦覚悟の企画なので気長にやっていきたいと思います。
定期的にご報告しますので、お楽しみに!

 

 

続きはこちらから↓
土に埋めたPLA(ポリ乳酸)不織布って、どれくらいで分解されるのか?経過報告第一弾 な、なにィ!!早くも動き有り?!

 

 

※2018年の記事です