こんにちは! アサクラのもち子です
今回、いろいろな不織布と画材で相性を調べてみました!
印刷などはできる不織布ですが、手書きで何か描く場合、どんな画材でどのように描けるのか、
実際にやってみました!
以下の3点に注目して、それぞれの不織布の特徴を私なりにまとめました!
①吸水性があるか
②手触り
③表面の状態
【スプリトップ(ポリプロピレン不織布)】
ポリプロピレンを原料とした連続長繊維不織布。保温性、軽量性、熱加工性など、他の不織布にない特性がある
・水をはじく、吸水性は無い
・柔らかい手触り
・均一なエンボス加工で、表面はボコボコしている
【和紙調不織布(ユニセル)】
PETとPPの複合不織布
・保湿、通気、透湿性がある。すごい水を吸う感じではない
・パリッとした手触り
・表面がなめらかで、きれいに印刷ができる
【ケミカルボンド不織布】
PETを接着剤で固めた不織布、厚みがある
・吸水性は無い(水が繊維の隙間を通り抜けてしまう)
・少しごわごわした手触り
・厚みがあり、しっかりしている
【ナイロン不織布】
ナイロンでできた不織布。染色をしたりする
・吸水性がある
・しなやかで柔らかい手触り
・表面は均一でなめらか
【ポリエステル不織布】
ポリエステルでできた不織布
・吸水性がある
・柔らかいが、少しパリッとした手触り
・表面は均一でなめらか
そして、不織布と相性の良い画材、相性が悪い画材など調べるべく実際に描いてみた結果!!!
ざっとこんな感じです
不織布によって描き心地や見え方も全然違います!
描いた感じをそれぞれじっくり見てみましょう〜
スプリトプ、ユニセル、ケミカルボンド、この3つで共通しているのは吸水性が無い事です
水彩絵の具は3つとも描いている際に水を弾いたり、通りぬけてしまったので、思った通りにいかず、相性が悪かったです
その他に描いてみて気づいた事
【スプリトップ(ポリプロピレン不織布)】
・表面が凸凹しているため、どの画材でもうまく描けない。相性が良い画材を強いて言うならアクリル絵の具のベタ塗り。凸凹に絵の具が入り、色がのせられる
・描き心地は悪い。表面の凸凹に画材が入らないため、どうしてもエンボスの柄が出てきてしまう
【ユニセル】
・表面がなめらかなので、描き心地はとても良い。鉛筆や、ペン類はにじむことがなく、きれいに描ける
・色鉛筆やクーピーなどの油性画材で描くと不織布の繊維が少し目立ってムラができる。厚塗りをすれば特に目立たない
・水彩絵の具は水が通りぬけてしまうため、描きづらいが、乾いた後の濃淡が面白い
【ケミカルボンド】
・表面がごわごわしているので、鉛筆やシャーペンはボソボソになって描きづらい
・ボールペン、油性ペンなどのペン類はしっかりインクが乗る。しかし、0.5mmなど細いペンは所々かすれたり、描きづらかったりする
・色鉛筆は描くと表面がボソボソになり、細かい粉が飛ぶ
続いて、ナイロン、ポリエステル、この2つに共通しているのは、吸水性がある事です
絵の具系は全く問題なく描けました。水彩絵の具は滲みすぎる事がありますが、1つの表現として面白く描けました
相性が悪かったのは蛍光ペン。何を描いたかわからなくなるくらいどんどん滲んできてしまいました...
その他に描いてみて気づいた事
【ナイロン】
・表面がなめらかで、描きやすい
・水性のペンは確実に滲む
・水彩絵の具は問題なく描けるが、表面のエンボスの柄は、くっきり見えてしまう
【ポリエステル】
・表面がなめらかで描きやすい
・水性のペンは確実に滲む
・水彩絵の具はエンボスの柄が少し見えるが、ナイロンほどではない
ナイロンとポリエステルは似た感じでした!
今回やってみて、不織布それぞれの描き心地や、画材との相性を知ることができました!
不織布にはまだまだ可能性がありそうなので、これからも見つけていけたらなと思います!
以上、もち子でした〜
※2019年の記事です