繊維はどれくらいの太さ(デニール)ですか?

繊維はどれくらいの太さ(デニール)ですか?

1デニール(d)とは1本の糸が9000mで1gの重量の太さを言います。それくらい、細い糸なのです。織物の1本の糸は数十本の糸が撚られていますので、皆様が見る糸は太く感じます。

不織布に使用されている、繊維の太さは、大体2デニール~3デニールの糸で出来ています。2d~3dの繊維をミクロンに直すと15μ~30μ程度です。眼鏡拭きなどの超極細繊維でおおよそ10分の1の細さです。またマスクなどに使用されている超極細繊維の中には通常の100分の1の細さの不織布も有ります。
特殊用途、例えば水きりゴミ袋や農業資材のベタがけ、土木資材の干拓用の集水管用などに利用されている物には6~9dのものがあります。この様に太い物はより濾過性や通気性を重視する用途に使われています。太い糸ですと空間も大きくなります。逆にデニールが細い糸ですと空間が小さくなり、細かい物が取れることになります。バクテリアやチリなどの透過を防ぐ目的で、フィルターやマスク・キノコの栽培用などに良く使われています。
特殊なメルトブロー製法で作られた超極細繊維は0.5~5ミクロンで一番細い繊維で0.03dくらいです。



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2022年12月12日