家庭用で煮物・しゃぶしゃぶ・シチューなど鍋物に利用する、アク取りの不織布シートが販売されていますが、どうして、料理がヘルシーになるのでしょうか?
ほとんどの商品がポリプロピレン繊維の不織布で出来ています。ポリプロピレンの繊維は自重の約21倍の油を吸着します。その特徴を利用して、肉や魚から出る余分な脂肪汁やアクを吸着し、美味しい料理を作ってくれます。余分な油を約70~80%くらい取るので、健康に良いと言われています。レーヨンやコットンの不織布も肉汁などを取るのには良いのですが、肝心の煮汁まで吸ってしまい、折角の料理栄養分の一部を吸着してしまいます。ですから、余分な油のみ吸着するポリプロピレンが使われているのです。
ちなみに、中心部や淵部に切込が入っているのは、煮立った時に泡が出ますが、その泡を効率良く切れ目から外に出して、アクを押し上げてくれます。
また、ポリプロピレンは石油製品で熱に弱いのですが、鍋物等に使っても燃えたりしないのは、水分は皆様も学生時代に習った通り、100℃を超えないからです。水(水分)がある限り燃えません。気化する時に温度が奪われるのです。
注意:鍋の大きさに合わせた不織布を使いましょう、大きすぎると、鍋に当たった部分がポリプロ繊維なので、熱で溶けて鍋にくっついてしまって、焦げつく事があります。
本職の料理人やシェフに聞きましたところ、アクを取るのには煮立ったところに、卵白を入れ固まったところで卵白をすくい取ると、栄養分を損なわないで大変きれいになるそうです。一度やってみては如何でしょうか?