繊維の種類別に特徴を教えてください。
レーヨン繊維
レーヨンは木材パルプを苛性ソーダで溶解し、セルロースとして取り出したものです、セルロース100%なので、吸湿、吸水性があり、染色性に富み、肌にやさしく繊維もしっかりしています。水に濡らすと少し弱くなりますが、熱に強くアイロンなどをかけても溶けません。レーヨンは綿とともに吸水性があるため衣類や衣料品に混綿されます。ただし、合成繊維の様な繊維強度がありませんので、他の繊維と混紡されますし、他の繊維となじみやすい性質を持っています。公定水分率は11.0です。
ナイロン繊維
ナイロンはその風合いから絹の代用品と言われるように、その肌触りがしなやかで大変柔らかく、吸湿性もあります。又他の繊維と比較し磨耗性や折曲性などに優れていますその為にナイロン繊維は薄くて軽く柔軟性に富んだ製品を作ることが出来ます。吸湿性は公定水分率4.5%でレーヨンには及びませんが合成繊維では一番吸水性があります。原料はカプロナクタムです、ナイロンには6.12.66.46などの種類があり、用途は傘地・パラシュート・テント・タイヤコード・歯ブラシなど強度が強いために、この様な用途に使用されています。また、柔らかさや肌触りの良さから、ランジェリー・下着・ブラジャー・水着・パンティーストッキングなどに使われています。石油製品なので熱には弱く215度で溶けてきます。薬品や油に強く、虫害やカビの害も有りません。アイロンは110〜130が適温で、ナイロンは陰干しでも通気性が良い所であれば直ぐに乾きます。
ポリエステル繊維
ポリエステルは化学繊維の中では一番大量に生産されています、繊維自体が非常に強く濡れても強さは変わりませんし、シャキットした繊維でしわになりにくく、耐光性に優れています、公定水分率も0.4%と低く繊維自体が水分をほとんど吸いません。この様に繊維が変形しにくい事を利用し、最近では背広や衣類に多く使われています。型崩れやしわになりにくく、洗濯しても伸び縮みせず乾きも早いです。ただし、公定水分率が低いと言うことは、静電気がおきやすく、また、合成繊維の中でも耐熱性は高い方ですが250〜60度くらいで溶けてきますので、うっかりして、膝の上にタバコの灰などを落とさない様にしましょう。アイロンの温度は110〜150℃くらいが適温とされています。薬品に強く虫やカビの害を受けません。
アクリル繊維
アクリル繊維は化学繊維の中でも羊毛に近い繊維です、柔らかくふんわりと嵩だかく温かみの有る肌触りの良さがうり物です。保温性が良く、セーターや毛布などに利用されています。また縫いぐるみや人形の髪の毛などにも利用されています。羊毛よりも軽く弾性回復力が良い繊維で、染色性に富みます。薬品に強く、カビや虫害の被害を受けません。洗濯は型崩れに注意して軽く洗い、アイロンの熱もやや低め(110〜130℃)が適当の様です。強く押さえない様にかけるのがコツとか。
ポリプロピレン繊維
繊維の中では最も比重が軽く0.91で、水に浮きます、繊維の強度は強く酸やアルカリにも強く保温性に富み、公定水分率は0とまったく水分を吸収しません。染料も汚れもつきにくく、原料着色しか出来ません、用途はカーペット・布団綿・油を自重の21倍ほど吸う性質から不織布ではオイルフェンス(タンカーなどの座礁転覆事故などで、タンカーなどから漏れたオイル類を吸わせて廃棄処理される)に使用されています。また、合成繊維の中では融点が一番低い反面、熱伝導率が低い為保温性に優れています。繊維の中でも価格が一番安く、現在ポリプロピレンの不織布はオムツの表面材に透水剤を塗布し、大量に使用されています。