長繊維不織布とはどのようなものですか?

長繊維不織布とはどのようなものですか?

短繊維はカットした繊維のことで、長繊維とはエンドレスで繋がった繊維の事を言います。
例えば、100メートルの巻取りがあるとしますと1本の糸は約100メートルあります。約と言うのは、不織布は製造時にある程度繊維を左右に振りながら製造します。その為1本の糸は、正確には100メートル以上の長さになります。

この不織布の特徴は、水に濡れても強度が落ちないことと、紙の様にパリパリ音もしませんし、引き裂きの強度も紙より丈夫で温かみがあります。また切り口が布の様に解れません。また、不透明で通気性・通水性があります。但し製法上やや均一性に欠けています。

長繊維不織布にはナイロン・ポリエステル・ポリプロピレン・キュプラ等があり、厚さも1㎡あたりの重量が10g位から250gくらいまであります。また、メーカー各社でそれぞれ異なったエンボス(熱ロール)により、見た顔も異なります。糸の太さは2~3d(デニール)の物が殆どです。エンボスの面積が増えれば当然全体的に堅く仕上がり少なければ柔らかくなります。

エンボスタイプにより風合いが変わります



どの様な用途に使われているかと言いますと、使い捨てオムツの表面・内面・ハンドバッグや皮製小物入れの袋・フェースカバー(試着用)・クリーニングカバー・コートカバー・テーラーバッグ・風呂敷・手提げ・テーブルカバー・CD袋・収納袋などです。


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2022年12月12日