クリーニングカバーに不織布が最適なワケ

クリーニングカバーに不織布が最適なワケ

皆さんはクリーニング店をよく利用されますか?
衣替えの時期などに利用される方も多いと思いますが、せっかくクリーニングした服をタンスやボックスにそのまま仕舞ってしまい半年後に出した時にはカビが生えていた・・・なんてご経験はありませんか?

クリーニング業界の認識では、あくまでも現在のフィルム製のカバーはお客様にお渡しするまでの埃よけの簡易包装にしか過ぎません。ですから、カバーなどには『PE袋などから速やかに衣類を出して収納してください』などの注意事項の印刷、またはシールを貼り付けて有ります。
クリーニング出来上がった衣類には溶剤や湿気が含まれています。ですから速やかに衣類を出して収納する事が常識となっています。
ついつい面倒なので、そのまま収納してしまいます。残念ながら私も過去に二度ほど背広とコートで経験を致しました。
では何故、不織布のカバーが良いのかと言いますと、不織布には通気性が有り、溶剤や湿気を自然に外に出してくれますので、カバー内に湿気がこもりません。また、湿気の多い梅雨時期なども湿気を自然に吸放出しますのでカビ防止に最適です。

現在市場の数パーセントしか不織布製のカバーが利用されていないのが実情です。フィルムより不織布素材の価格が高い事とカバー生産性がフィルムより劣りますので、トータルコストが上がります。良い事はクリーニング屋さんも十分に分かっていますが、利用率がアップしません。高品位のクリーニング店さんや抗菌などの特殊クリーニング店様に利用されているのが現状です。



不織布洋服カバー使用イメージ



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2022年12月05日