芯鞘構造の不織布(繊維)とはどのようなものですか?

芯鞘構造の不織布(繊維)とはどのようなものですか?

皆様が日頃使っておられる鉛筆によく似た構造の繊維のことです。

繊維の太さは大体2デニールから3デニールくらいの細さで、鉛筆の様に芯と鞘の二層構造になっています。ちなみに2デニールとは4500mで1gの糸のことで大変細い糸です。

不織布を構成する素材を二成分にすることで不織布(繊維)の特徴を変えられます。例えばBの芯部分をポリエステル、Aの鞘部分をポリエチレン製にすることで、低温でポリエチレン部分を熱接着できて、繊維や不織布の強度はポリエステル部分で維持されます。また、お茶パック用袋には芯がポリプロピレンで鞘がポリエチレンの繊維が使われています。

鞘芯構造の繊維は主に不織布の製造時に接着剤の役目として利用されています。先ほどのお茶パックなどは食品衛生上不織布に化学薬品の接着剤は使えません。そこで芯鞘繊維が利用されています。また、袋などに製袋するために、このヒートシール性が利用されています。



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2022年12月13日