不織布に使用される繊維の種類は様々で、単一の繊維素材で出来た不織布や、複合繊維で出来たものなど、いろいろ有り、更に接着剤樹脂などを加えた不織布も有ります。いちがいに不織布全般で熱に強いか弱いかは決められません。むしろ使用している素材の繊維が天然繊維か、合繊繊維かで分けられ、接着剤を使用している場合は例え天然繊維でも樹脂が温度に弱い物であれば弱いと言えます。
熱に強い繊維といえば、天然素材のコットン・麻、再生繊維のレーヨンなどのセルロース系で、軟化点や溶融点はありません、高温により焦げたり、燃えたりしますが溶けることはありません。260〜300℃で着色分解します。
熱に弱い繊維は石油などからできる合成繊維やトウモロコシなどの澱粉などと合成されてできる生分解性繊維等です。
合成繊維には、ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)・ナイロン(NY)・ポリエステル(PET)などが有り、それぞれ軟化点・溶融点があリます。熱や炎をあてると軟化・縮み・着火して燃え出します。また、燃えるときに樹脂が玉になって滴下しますので注意が必要です。また、PE・PP・NYなどは燃えるときに発生する燃焼カロリーが高く、焼却炉が破損しやすいので、分別のプラスチックゴミとして廃棄しなければなりません。ポリエステルは木材とほぼ同じ燃焼カロリーで一般ゴミとして廃棄可能です。ただし産業用として大量に廃棄する場合は産廃業者に処分依頼してください。
以下の一般的な軟化点・溶融点を参考にして下さい。
 
素  材  名 軟  化  点 溶  融  点 燃焼カロリーkcal/kg
ポリエチレン(PE) 100〜115℃ 125〜135℃ 11000
ポリプロピレン(PP) 140〜160℃ 165〜173℃ 11000
ナイロン(NY) 180℃ 215〜220℃ 7300〜7900
ポリエステル(PET) 238〜240℃ 255〜260℃ 5500〜5700