不思議ですね、汗も水も水分にはかわりありません、しかし超極細繊維でできた不織布は本当に水を通しません。答えは単純です、繊維が細いということは、不織布に仕上がったシート状態ではその繊維と繊維の空間(隙間)が小さいということです、従いまして、水の分子の大きさの方が空間(隙間)より大きいので水が抜けないのです。但し、耐水圧といって水の上から高圧力を加えますと、無理矢理不織布の間から少し水は漏れてきます。汗や水蒸気は水より分子が小さいので、数ミクロン以下の空間でも抜け出す訳です。平均的に繊維の太さは0.5〜5μで、高密度に積層されていますので水が通りません。通常の繊維の10分の一以上の細さです。用途は主にマスクのフィルターです。製造方法はメルトブローン法とフラッシュスパン法があります。ちなみに杉の花粉は20〜40μといわれています。
また、超極細繊維でなくても、普通の不織布に撥水加工を施せば、水が丸い玉状になり、不織布の上を転がります。しかし、撥水加工はその強力により、時間とともに、滲みてゆきますので不織布全体が水で濡れてきます。紙おむつなどに使用されている、フイルムにも、酸化チタンなどの微粉末が練り込まれており、延伸により、フィルムに細かいクラック(ひび割れ・ピンホール)ができるため、そこから水蒸気がでる仕組みです。但し、この場合は24時間で5000cc程度の透湿度ですので、不織布とは通気のレベルが異なります。
以下の写真は左が通常の繊維・右側が極細繊維です。その太さの差でお分かりと思います。